2005年07月08日

10円ちょうだいおじさん

今回は妖怪の話ではない。徳島の名物親父の話をしたいと思う。

私が小学生の頃だから 昭和40年代~50年代初頭にかけての話だ。 新町辺りをチャリで仲間とうろついていると、必ずと言っていいほど「10円ちょうだいおじさん」に出会ったものだ。

おじさんのファッションはなかなかいかしていた。
坊主頭に、スカート、そして謎のゼッケンをつけている。
大概の大人はおじさんを怪しむが、子供たちには異様に人気があった。
またゼッケンには謎の文字が書いてあった。

 「10円ちょうーだい」
 「天皇制反対」

なんの脈絡もない二つのキャッチである。シュールすぎる。おじさんはある時代、 間違いなく徳島の風景であったと想う。おじさんにはいろんな噂があった。

 「実は大金持ち」
 「東大を優秀な成績で出ている」などなど。

後年、某タウン誌に「10円ちょうだいおじさん」は二人いたという記事が踊った。 私が見たおじさんはどっちのおじさんだったのであろうか。まあそんな事はどうでもよい。町の異人(まれびと) を初めて見たあの思い出は今も変わらない。

 久々にあのおじさんに会いたいものだ。

投稿者 johohiroba : 13:25 | コメント (0) | トラックバック