2005年07月08日

南極ゴジラ 完結編  南極ゴジラ!宗谷丸!と対峙する

その怪物がいきなり宗谷丸の方に振り返ったのだ。

まるで自分への視線を感じたかのようであった。
黒い物体、いや怪物は…
ゆっくり、、と顔を宗谷丸のほうに、むけたのだ。

「それみろ、みんな!!あの巨大な顔や、大きな目玉がわからないのか! もの凄く大きい動物の顔じゃないか」

この瞬間、宗谷丸は大騒ぎとなり、全員で必死で目を凝らした。
当直航海士はすぐ手元双眼鏡で、詳細な確認を行った。
常にブリッジには双眼鏡が備えられているのだ。
その怪物には目、耳が二つずつあるのをまず確認した。
やはり、どう考えても生物である。

一方、機関長は大いそぎで、自分の部屋へカメラをとりにいった。
だが、大急ぎで戻ったときは、もう、怪物は船の死角に入っており、撮影はできなかった。
惜しくも怪物の写真を撮りそこなったのだ。
まさに痛恨ではないか。

怪物の特徴を記載しておこう。

怪物は頭の長さ70.80cmというからまさに巨大生物である。
奇妙な事に、前からみると牛のようにも見えるらしい。
また頭の天頂部分が丸くて、顔も見ようによっては猿のような感じもしたとも言われ、まったくどの既存動物にも該当しないのだ。
全身を覆った体毛は黒褐色、10cmの長さであるといい、大きな目、とがった耳、肩あたりから上を海上に出していた。
時間にして、約三十秒くらいは見えていたというから不気味な事このうえない。

当時船首部でもうひとり、電気係りの機関士も見ていた。
彼の話は貴重である。
怪物の背中には、縦に鋸形みたいな鰭があったと証言しているのだ。
目撃者の中で一番至近距離でみた印象は、鯨やあざらしとは顔や毛が違い、どちらかと言うと、陸棲動物のようだったらしい。

同船に乗船していた観測隊員の生物担当の吉井博士が目撃談を総合し、正体を結論づけようとしたが、 とうとう怪物の正体がなんだったのか不明のままであるという。

とにかく、我が徳島出身の松本船長以下宗谷丸の目撃談が東映のゴジラのイメージとなり、 あのゴジラシリーズが生まれた事は、我々徳島人にとっては大層嬉しい事なのだ。

 

投稿者 johohiroba : 12:02 | コメント (0) | トラックバック

南極ゴジラ 三部作の二  南極にて宗谷丸!!ゴジラと遭遇

時代は昭和33年2月13日に遡る。

日本の宗谷丸が越冬隊11人を収容し、米国のバートン・ アイランド号に曳航されながら南極海から外洋へ脱出しているときのことだった。
(当時は氷海を割って航行する技術が日本は未熟であったように思える。その為であろうか)

ついに、あの歴史的怪物事件が勃発する。

いよいよ、ゴジラが人類の前に姿を現す事となるのだ。

その時、「宗谷」のブリッジでは、松本船長、航海長、機関長、航海士、操舵員たちがくつろいでいた。
何故か観測隊はたまたま誰もきていなかったが、ブリッジは和やかなムードが漂っていた。
ちょうど午後七時頃であったが外は、思いの外明るかったと記録されている。
バートン・アイランド号の後、500mくらいの海面上に、異変が起こった。

なにか黒い物体が浮かびあがったのだ。

その物体と宗谷丸の距離は約300m。

よく見るとどうも動物のようである。

それにしてはすこし大きすぎる。

「あそこに、なにかおるぞ~」

と、松本船長は興奮しながら、指さしたところ、皆の視線がその物体に集中した。
そのうち一人が冷めたように言った。
「あれは~先行するバートン・アイランド号の捨てたドラム缶だよ」真剣に見つめる皆を馬鹿にするような発言である。
しかし、やはり海の経験の長い松本船長は冷静沈着であった。
こう推理したのだ。

「考えてみたまえ!この風速7~8mの中で、 空の缶が海面でまっすぐ立つはずがないではないか、みんな よく見るんだ!」

松本船長はそのまま観察を続けながら、冷静に操縦をつづけていた。
ところが次の瞬間、衝撃的シーンが起こる。


奴が動いたのである。

投稿者 johohiroba : 11:49 | コメント (0) | トラックバック

南極ゴジラ 三部作の一  ゴジラは徳島人の目撃談が生んだ

東宝の怪獣王「ゴジラ」
いよいよ今年でいったんシリーズが打ち止めになる人気映画である。
あの顔、あの声。日本人なら誰でも知っているゴジラは、日本いや、世界で一番有名な怪獣俳優であると言っても過言ではない。
かくいう筆者も、幼き頃徳島東宝に足を運んだものである。
日本の経済成長と共に世界に進出し、名を馳せたゴジラ。
まさにゴジラは戦後の日本そのものであった。
ある作家はゴジラは南洋に散った軍人たちの魂であると表現した。
ある意味、ゴジラは弱者の代弁者でもあったのだ

ところでみなさんは,東宝ゴジラに影響を与えたと噂された事件があったことを知っているだろうか。
しかも、そのモデルとなった怪獣を目撃したのが、我が徳島県民というからおもしろい。

つまり、輸送船「宗谷」船長松本満次氏と乗組員一行が目撃した南極の怪物が、東映「ゴジラ」 の原案となっているのだ。(怪物の目撃事件はモデルにはなっていない、 ゴジラはまったく独自に映画会社の中で創造されたと主張する研究家もいる)その名誉ある宗谷丸の松本船長こそが、徳島出身であったのだ。
なんと松本船長は、南極の海上で馬のような顔に猿を足した不気味な怪物と対峙したのである。しかも髪型は、 子供のおかっぱ頭のように毛がはえている怪物であったと言われ、当時非常に話題になった。
その体験は『南極輸送記』(著・松本満次、昭和34年・創元社発行)に詳しい。

次号より、その表記に従って説明していきたい。

投稿者 johohiroba : 11:37 | コメント (0) | トラックバック